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ガチで素晴らしい青春ライトノベル「ココロコネクト ヒトランダム」

 ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

・イラストが白身魚さん
・ヒロインの一人が「唯」(しかも茶髪ヘアピン!

これだけで読む理由なんか十分じゃないか!

 と。
 そんな不純(?)な動機で読み始めたこの作品、「ココロコネクト ヒトランダム」。しかし読み終えてみれば、即座に今後このシリーズを追い続けていくことが俺の中で確定するくらいには感動しました。
 やばい、これは素晴らしかった。めちゃくちゃおもしろかった。

 冒頭20ページで伊織というキャラクターを好きになっていた、その時点で負けだったんだろうなと思います。その後も読み進めていくにつれて感情移入度は増加し続け、そしてあのラストですよ。もはや絶賛せずにはいられないというものです。


 作品紹介をすると、いわゆる「入れ替わりもの」です。山星高校文化研究部の5人は、ある日突然「頻繁に人格が入れ替わってしまう」状態になってしまう。
 入れ替わりと聞くと、やっぱり男女で入れ替わることによるドタバタ劇を想像しますが、この作品はそっちの方向性は薄め。どちらかというと他の人と入れ替わることで浮かび上がってくる、個人個人が抱えている悩みに向き合っていくお話です。

 人格入れ替わりによって各人のトラウマや悩みが浮かび上がってきたり、それが露見することで関係が少しギクシャクとしたり。
 そんな中主人公がヒロインたちと真摯に向き合って、各キャラが持つ悩みを解決していくわけですが、トラウマを重く捉えすぎず、彼らなりの等身大の解決法を模索していこうという方向性には好感が持てました。ど真ん中ストライクな青春ライトノベルですよ。
 キャラクターの掛け合いもとてもテンポ良く、しかし暴走しすぎない程度にまとまっていて良かったです。掛け合いばかりだと内容が薄くなりがちですがそういう事もなく、むしろ1冊のラノベとしては密度が濃いくらい。実にバランスの良い作品でした。


 そしてクライマックスがまた素晴らしい。
 この入れ替わりイベントを通じて心を通わせ、今まで以上に結束を強めた彼女らの前に立ちはだかる非情な現実。そこで交わされる会話、彼女たちが取った行動。感動しましたとしか言いようがない。
 特にP.296での伊織の台詞は、たったワンフレーズで俺の心をわしづかみにしていきました。読み終わったあともしばらく余韻に浸っていたくらい。それくらい俺はこの作品が、あの台詞が、そして「あの台詞を言える伊織というキャラ」が好きになってしまったんだなぁと。ああもう伊織マジ可愛い。

 絶賛モードで語ってきましたが、細かい部分で色々と粗があるのは事実です。【】を使った記法が突然出てきて混乱するとか、若干描写にくどいところがあるとか。でも、そんな細かいことが気にならないくらい、自分はこの作品に入り込んでいました。
 ああ、ただ「永瀬伊織」っていうヒロインの名前は、「永」の字からちょこちょこっと点を減らすと某ゲームの……何でもない。


 いやーこれは本当に良かったです。オススメ。他にも色々語りたいことはあるんだけど、とりあえず読んでほしいなということで今回はここまで。
 ちなみにラノサイ杯投票直前の「気になってた作品をまとめて読もう」段階で読んだ作品なので、続刊の「ココロコネクト キズランダム」はまだ未読だったり。もちろんこれから読みます!
 近々3巻の「カコランダム」も出るみたいですし、コミカライズも決まっているとか。ますます広がっていくこの作品の世界に、今のうちに飛び込もうぜ!


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| ラノベ | 22:35 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

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