かくて物語は一つに繋がる。「Fate/Zero」Vol.4
マリアさんは昭和生まれです。(1987年生まれ)
忙しいとか言いつつ睡眠時間その他もろもろを削ってスマブラXに勤しむ日々です、こんばんは。予約してなかったんですが、何とか発売日に買えてホッと一息。GCコンは使いやすいなあ。
さて、「Fate/Zero」の話でも。
正月に買っていながらも、修羅場中に読むと色々大変な事になると自分に言い聞かせながら我慢していたんですが、ようやく読み終えました。面白かった!
「Fate/stay night」に嵌った人なら読んで損はしません。むしろ読むべき。
こっち(Zero)から入っても大丈夫な出来ですし、本編未プレイでこれを読んだ人の感想も気になりますが、個人的にはやはりstay/nightをプレイしてから読むことをオススメします。本編へ繋がっていくその感触、"ゼロ"へ至った時のカタルシスを感じられるのは、やはり本編既読者でしょうから。
これはもはや外伝ではなく、本編の域と言っていいと思う。本当に素晴らしい物語でした。以下、軽くではありますが4巻の感想を。ネタバレあるので追記に。
忙しいとか言いつつ睡眠時間その他もろもろを削ってスマブラXに勤しむ日々です、こんばんは。予約してなかったんですが、何とか発売日に買えてホッと一息。GCコンは使いやすいなあ。
さて、「Fate/Zero」の話でも。
正月に買っていながらも、修羅場中に読むと色々大変な事になると自分に言い聞かせながら我慢していたんですが、ようやく読み終えました。面白かった!
「Fate/stay night」に嵌った人なら読んで損はしません。むしろ読むべき。
こっち(Zero)から入っても大丈夫な出来ですし、本編未プレイでこれを読んだ人の感想も気になりますが、個人的にはやはりstay/nightをプレイしてから読むことをオススメします。本編へ繋がっていくその感触、"ゼロ"へ至った時のカタルシスを感じられるのは、やはり本編既読者でしょうから。
これはもはや外伝ではなく、本編の域と言っていいと思う。本当に素晴らしい物語でした。以下、軽くではありますが4巻の感想を。ネタバレあるので追記に。
◇ウェイバーの物語
対ギルガメッシュにおけるイスカンダルとウェイバーのやり取りは、Zero全体を通しても一、二を争うほど好きな場面です。
イスカンダルという偉大なる王と共に行動し、自分がいかに自分を過大評価していたかを認識したウェイバーが、イスカンダルに名前を呼ばれ、臣下に加わる事に誉れを感じ、ギル様の前でも屈さず生き延びて、その先の未来があるんだもんなあ。
この救われない「Fate/Zero」という物語に救いがあるとすれば、それはウェイバーにあったのではないかと。彼は狭い世界しか知らなかった自分を嘆き、かつてイスカンダルが見てきたような広い世界を見たいと思った。この物語では彼が一番「主人公」していたのではないでしょうか。
◇セイバーと聖杯
バーサーカーの正体を知り、絶望するセイバー。アイリスフィールを助けられなかった事もあり、セイバーはより聖杯への依存度を高めていくわけで、その聖杯を令呪で破壊するよう命じられるあたりがもう流石としか。
結局、セイバーが切嗣と交わしたコミュニケーションは3度の令呪のみであり、それもアイリの元へと急がせるもの(にもかかわらず結局アイリは助けられず)、聖杯を破壊するものと、Zeroの段階ではセイバーには本当救いがない。
聖杯を破壊した事が正しい事だったと気づくのはstay/nightの範疇であり、Zeroにおいては完全に失意と絶望の元に消えていったセイバー。そのバッドエンドっぷりは、もちろん本編の前提であるからこそ分かってはいたのですが、それでもやはり見ると堪えるものがありますね。
◇ギルガメッシュと綺礼
綺礼は対切嗣が面白すぎたのですが、ギル様は今回あまり活躍してなかった感がありますね。いや、確かにイスカンダルをほぼノーダメージで倒してはいるのだけれど、あそこまで圧倒的だと逆にあっさりというか、stay/nightでエヌマエリシュってあんなに強かったっけとか思ってた。
ギル様に関しては、「かんなぎ」の武梨えり先生が書いてるこの絵を見て腹を抱えればいいと思う。あんな感じなんだろうなあ実際w
◇切嗣と士郎
Vol.4最初のInterlude(幕間)、本編にどう絡んでくるやら最初はさっぱり分からなかったんですが、これが切嗣の動機だったとはなあ。「一人でも多くを救うために」と感情を殺し続け、やがて冷酷な機械と化していく切嗣。
ZeroのVol.1~3を読んでいて、切嗣の像がstay/nightでの士郎の回想による切嗣像と重なっていなかったのですが、なるほど、こういう経緯があったとは。「正義の味方」という夢は士郎に託されるわけですが、それはstay/nightを貫く主要テーマになっているわけですね。
Zeroを読み終えた時、この物語の救われなさとは裏腹に、清清しい読了感を感じたのですが、それはきっとZeroを締め括る最後の1ページの「正義の味方になりたいんだ」にカタルシスを感じたから。鳥肌立ちまくりでした。外伝の締めくくりとして綺麗な終わり方。
Fateという物語はZeroもstay/nightも含めて、親子2代にわたる「正義の味方」の在り方を描いた物語、とまとめられるかと思います。
本当1年にわたって楽しませてもらいましたFate/Zero。原作者以外の人が書いた外伝で、これほどまでに原作ファンからの評価が高いものってあまり無いと思います。いろいろ書く上での制限もあったというのに、ここまで完成度が高いとは・・・恐るべし虚淵玄。
時間が出来たらもう一度Vol.1からじっくり読み返して、stay/nightももう一度やりたいですね。ちょうどいいことに自分の場合PS2版Fateがセイバールートの途中で止まっていますし(ちょうどいいのか?)
再プレイ後にはまたFateに対する認識が変わっていそうです。本当に壮大な物語です。
最後に、虚淵玄・奈須きのこ両氏へ。素晴らしい物語をありがとう。改めてそう言いたいです。
RETURN TO ZERO Fate/Zero Original Image Soundtrack
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| その他ラノベ | 18:17 | comments:3 | trackbacks:0 | EDIT
スマブラXは買ってません。
僕のうち、wiiとかないんで。
ゲームキューブのスマブラもピカチュウ以外使わないなー。
| ハウボウ | 2008/02/03 20:39 | URL | ≫ EDIT