マリアさん考察 〜トゥルーエンド〜
マリアさん、17歳おめでとう!
マリアさんは、言うまでも無くハヤテの主要キャラの一人ですが、物語的にも出番的にも色々と不遇なポジションに置かれています。
キャラとしての重要性の割に明かされている情報は少なく、その過去も断片的にしか明かされていません。そのマリアさんについて少し考えてみたいと思います。
同時に、これまでの考察記事のまとめも兼ね、物語の終点であるトゥルーエンドに少し触れ、一連のキャラ考察シリーズを締め括ろうと思います。
◇エプ・ロマネスク 〜ナギとの絆〜
ナギよりも更に謎に包まれているキャラであるマリアさん。
作中で提示されている描写を元にナギとマリアさんの出会った時期を割り出すのはなかなか困難で、前々から外伝の「日本に住んだ時期の方が短い」から時期を確定しようと頑張ってたんですがちょっと無理でした。
そんな中、最近の話で大きなヒントが提示されました。145話〜146話です。
ナギがいなくなった際、サクはナギがどこに行ったのか知っていたのに、マリアさんは知らなかった。となると、マリアさんとナギが出会った時期、少なくとも本格的に交流を持ち始めた時期はナギの母親の死後ということになります。
ナギにとってマリアさんは姉であり、そして母なのだから、母の死に落ち込むナギに笑顔を取り戻したのはマリアさんなのかもしれない。
帝に拾われてからナギと出会うまでの間は、マリアさんはおそらく帝の下で勉学に励んでいたのでしょう。9巻中扉などにその断片的な描写がありますが、マリアさんがメイドになった理由はいまだ明かされていません。
また、それまでにナギとマリアさんが交流を持つ機会があったのか、ナギの両親と帝およびマリアさんとの関係…など、分からないことはまだ山ほどあります。
ところで、ナギとマリアさんの関係について、客観的はどう見えるでしょうか。
年齢的なものは抜きにして、ただのメイドと主の関係ではない、姉と妹、あるいは母と子などといった関係性を垣間見ることが出来ます。端的に表せば、「家族」。
マリアさんとナギはおそらくナギの母親の死後ずっと生活を共にしてきたのでしょう。それほど二人の絆は深く、特にナギのマリアさんへの信頼は厚い。
一方、本人たちに言わせれば「家族みたいなもの」だそうで、本編145話のナギ、2話のマリアさんに共通する言動です。
二人はどう見ても家族のように過ごしているけれど、本当の家族にはなり得ないと考えている壁がある。家族とは、血縁関係のみを指すものではないはず。この殆ど見えない、けれど確実に存在する、二人が本当の家族になるための溝は、いつか埋まる日が来るのでしょうか…。
◇ポテンシャル・ベクトル 〜ハヤテとの関係〜
マリアさん、ハヤテそれぞれのナギとの関係に関しては既に書いてきたので、マリアさんとハヤテの関係にも触れておきましょう。
何度も取り上げていますが、4巻における伊澄の台詞は、マリアさん→ハヤテのベクトルがいずれ成立するであろう伏線と取れます。
マリアさんは、バレンタインにハヤテにチョコを渡そうとしましたが結局渡せず、ホワイトデーの方も忘れられてしまいました。実に不遇ですね。マリアさん→ハヤテのフラグは立っていますが、マリアさんはナギを応援している立場のため、その想いに気づいたとき、ヒナギクと同じような立場になります。
また、ナギ考察でも触れましたが、ナギは、マリアさんにもいつか好きな人が出来て、自分の元を離れてしまうと思っている。
この2つの伏線は今は独立したものですが、いずれ相互に干渉しあう可能性もあります。
ナギとマリアさんは「家族」。色々な事を、口に出さずとも、通じ合っている面もあるでしょう。そんなマリアさんが、いつか好きになる人というのがハヤテであるならば、それはナギにとって本当に辛い事。
ナギはおそらく、マリアさんの辛い過去を知っている。更にナギは、マリアさんと長い時間を共に過ごしてきた。この先もずっと、マリアさんと一緒にいたい。
けれど、だからこそ。
マリアさんの辛い過去を知り、自らも辛い過去を持つナギだからこそ。
そして、何よりマリアさんを母と慕ってきたナギだからこそ。
ナギは、誰よりもマリアさんの幸せを願っている人物であるはず。
マリアさんがハヤテへの気持ちに気づくときがもし来たならば、マリアさんは悩むでしょう。しかし、かつてヒナギクの悩みを聞き、そしてどのような答えを出すのか予想していたであろうマリアさんならば、自ずと同じ結論に行き着くのではないでしょうか。
それが結果として、裏切りになろうとも。
スキという気持ちを抑える事なんてできないのだと。
こう考えると、あのマリアさんとヒナギクの恋愛相談自体が伏線だったのかもしれません。かつて恋する少女にしたアドバイスを、今度は自分が受ける立場となる、そんな日がいつか来るという伏線。
あまりに多くの伏線が張り巡らされている漫画だからこそ、どれもこれも伏線に見えてきてしまうのは事実ですが、こう考えるとあのイベントの意味がすっと自分の中に入ってくるんですよね。
もちろん物語の終盤の終盤になってからの話ではあるでしょうけど、こういう展開も十分ありえるのではないでしょうか。
◇クリスマス・イブ 〜始まりの日〜
始まりの日は、2004年12月24日。
ハヤテの両親が息子をヤクザに売り飛ばし、偶然公園で見かけた三千院家のご令嬢を誘拐しようと企てた日です。
ナギが出席していたのは、作中ではパーティーとしか触れられていませんが、マリアさんの誕生日パーティーだったと考えるのが自然です。一応畑先生から多少は資料を貰っているはずのアニメOPが明らかにそんな感じでしたから。
ナギが飛び出した理由については、作中では「タバコ臭い」という記述がありますが、それを素直に受け取っていいのかは微妙です。4月3日編での「寝る」と通ずるところがありますし、マリアさんの誕生日パーティーであるならば、タバコ臭いのくらい我慢して、マリアさんを祝おうとするはずです。
ならば、何かパーティーを飛び出す理由があったのではないか、と思うわけです。例えば、母親の退院パーティーのことがフラッシュバックしたとか、何か「タバコ臭い」以外の理由があるはず。
ところでハヤテは、ある少女の次の誕生日に、素敵な誕生日プレゼントを贈ることを約束しました。本編89話ですね。
その日は、2005年12月24日。
物語の始まりから、ちょうど1年後のことです。
この漫画は、日付というものに非常にこだわっています。
だから、この漫画が終わる日付が設定されているならば、それはこの日。
これ以降があるとしたら、それは後日談としてではないかと思っています。
根拠はありません。単にこの日に終わったら綺麗だと思うだけで。
作中で交わされた「未来の約束」としては、エーゲ海へ星を見に行くこと、ナギがハヤテに腕時計をプレゼントすること、ヒナギクの来年のバレンタインチョコ、そしてマリアさんへの誕生日プレゼントなどが挙げられます。
しかし、ヒナギクの来年のバレンタインチョコは約束としてはちょっと押しが弱い。あれは今年チョコをあげられなかったヒナギクが、来年あげる理由を作ったイベントに過ぎません。そう考えてこれを除外するならば、発生が確約されているもっとも未来のイベントは、マリアさんへの誕生日プレゼントということになる。
そしてそれは、物語の始まりからちょうど1年後。
今想定しうる中で最もこの漫画が終わる可能性が高いのは、この日ではないでしょうか。1年前と、何かが違うクリスマス・イブに。
◇トゥルーエンド 〜物語の収束〜
さて、これで当ブログで1年間続けてきた誕生日企画、ハヤテのごとく!主要キャラ考察も締めくくりとなりました。
という事で、最後に扱う表題として掲げたいのが「トゥルーエンド」。
聞いた話ではアニメで「暫定最終回」をやったそうですが、アニメの最終回と漫画の最終回は全然違うものになるはずです。なので、アニメ見ていませんが気にせず話を進めます。
要は、自分の最終回予想みたいなものです。本当はSS形式で書こうと思ったんですが、ちょっと時間が足りないので断念。
物語の始まりから1年、今度はナギが飛び出さないマリアさんの誕生パーティー。それが最終回のお膳立て。これまでのフラグや伏線が順当に回収され、更に僕の推測がある程度当たっているとすれば、そのパーティーにマリアさんはいて、そしてハヤテはいないはず。
その日までに何かしらの理由でハヤテはナギは離れ離れに。
そして、この日、ナギは再びパーティーを飛び出す。1年前とは違う理由、何か漠然とした予感を頼りに、1年前ハヤテと初めて出会った、あの公園へ。
そこにはハヤテの姿はなく、そして現れる不良。
ナギは心の中でハヤテのことを呼ぶ。
そしてそこに疾風のごとく現れるハヤテ。
まあ、ここまでの展開は割と適当なのですが。
「命がけでナギをさらうと言ったから、呼べば来る」
これがこの漫画における、もっともシンプルで、もっとも壮大な伏線なのではないかと思っているので。最終回でも生きてくるのではないかと。
そしてハヤテはナギに、『ある言葉』を言う。
それがトゥルーエンドで少年が少女に言う言葉。
その言葉が聴けるのは、きっとまだ先の話だけれど。
その終わりは既に決まっていて、今はそこへ至るための道を進んでいるだけ。
まあ、うちで書いた予想が当たった試しがないのは承知ですが。
それでも、こんな感じの最終回を、僕はこの漫画に思い描いています。
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申し訳ありません、ちょっと間に合わなくて微妙に未完です。
一応24日中にアップは出来たので、後で少し加筆予定…です。
トゥルーエンドの項でマリアさんにほとんど触れてないので…。
| ハヤテのごとく! | 23:59 | comments:3 | trackbacks:2 | EDIT

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