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「DEATH NOTE」、完結。

今週のジャンプ24号で、ついに「DEATH NOTE」が完結しました。
応援してきた漫画なので、軽く振り返っておきたいと思います。


◇「DEATH NOTE」2年半の軌跡

未だに手元には2004年01号が残ってます。新連載第1話から嵌り、最後まで追い続けてきた漫画は今の所「DEATH NOTE」だけです。ハヤテは3巻発売頃からなので…。

物語本編は非常に面白い展開でした。Lが顔を見せた時、Lと月が対面した時、ミサが登場した時。いずれも俺の中では最高に盛り上がっていました。ヨツバ編の頃は正直盛り下がっていましたが、前やっていたブログで犯人を予想したり、デスノコラを読んで笑ったりしていました。

そして衝撃の第一部完………L、死亡。

最高に盛り上がり、だからこそ第二部にもとても期待していましたが、今考えるとここで止めておけばよかったのかなぁとすら思います。その後の展開の微妙さは語るまでもなく…。余裕綽々の月が何も考えずキラ信者をSPKアジトに放った時は正直がっかりでした。

しかし、魅上にノートが渡った頃から再び面白くなり、Lの時と違い「会う=最終決戦」という構図に物凄くわくわくしていました。お互いが準備に準備を重ね、当日は精神の削りあい…DEATH NOTEって面白!

…を期待していたら、実際はノートが本物か偽物か、それだけの勝負。第1部とは状況が違うとはいえ、どんでん返しも起こらずそのまま最終回になってしまった事は残念でなりません。


◇ニアの完全勝利

page.108「完」で出された結論…ニア側の完全勝利。

俺としてはむちゃくちゃであろうと何だろうと、今まで共に生活をしてきたリュークがやはり感慨深くなり、お前らにも死んでもらうぜ的な「皆殺しエンド」を期待していました。このままニアの完全勝利では終わらない…「喧嘩両成敗」を期待していたわけです。

正直言えば、1年後の世界を殆ど描かず、半端にキラ派へのフォローを入れた最終回の評価は「微妙」と言わざるを得ません。

月がニアを殺すのを阻止した松田が思いっきり月の肩を持ち、「魅上はニアが殺した」…仮にこれが本当だとしても、ニアが人を殺したという重さを背負って生きていこうとも、生きている方が勝ちなのです。


◇「DEATH NOTE」の結論

この作品を締めくくったのは、キラ信者たちによる祈り。キラを神と崇める信者たちがに向かい(=キラ)に祈りを捧げる、これが「夜神月」を表していたのかなあと思ったり。

結局、結論は「今生きている事が大事」であるという、伊出の一言「これでよかった」に集約されているって事なんでしょうかね。


◇最終回に対する不満

・ニア側の完全勝利だった事。半端にキラ側にフォローを入れた事。
・終わり方が曖昧だった事。正直よくわからなかった。
・ミサもサユもリュークも出なかった事。特にミサ。

半端にキラ派をフォローするくらいなら、いっそニアたちが正しかったと納得させられてしまうほどのエピソードでも入れてくれればよかったのに。もしくはニア自身がノートを使って勝利した事を背負って生きていくような描写でもよかった。松田の願望で終わらせられてしまうのは…。


◇最後に

不満ばかり書いてしまいましたが、読んでる中で毎回ワクワクさせてくれたり、次週の展開が気になったり、読者の予想をいい意味で裏切る展開を持ってきたりと、「DEATH NOTE」は素晴らしい作品だったと思います。「名前を書くと死ぬノート」。こんなどこにでもありそうな設定でここまで面白く書き上げた作品は殆ど無いでしょう。

映画・アニメ・小説・ゲーム化も決定しており、まだまだDEATH NOTEは僕たちを魅了してくれる事でしょう。そして最終巻である12巻で納得のいく追加エピソードを書いてくれたり…しませんかね、やっぱり(´・ω・`)


デスノゲームとかどんなんなんだろうw人気ブログランキング

| 週刊少年ジャンプ | 21:45 | comments:12 | trackbacks:0 | EDIT

COMMENT

あの最後の祈ってる女の人がミサなのかな?と思ったり
死神の目持ってるっぽいし。月=キラも知ってるわけだし

| アブミ | 2006/05/17 00:47 | URL | ≫ EDIT

コメントありがとうございます。

最後の祈ってる女の人については色々予想されていますが、
ミサは所有権を失っていたと思うので、死神の目も無いんではないかと…。
もちろんミサだという予想もありますけど、
キラ=月だと知らないミサがそこまで崇拝するかと言うと微妙ですし。

こういう事を考えると、やはり最終回は曖昧にはしてほしく無かったですかね…。

| カーム | 2006/05/17 20:39 | URL | ≫ EDIT

宗教団体(とりまき)と聖母(ミサ)の構図
救世主の生誕による続篇の複線か?
この話の終わりだったし

| xf1397 | 2006/05/18 03:44 | URL | ≫ EDIT

>宗教団体(とりまき)と聖母(ミサ)の構図
なるほど…そういう見方もあるのですね。
とはいえ、救世主の生誕による続編はなさそうですw
確かに最終ページの
「This story of "DEATH NOTE" is end.」
という文は思わせぶりではありましたけども…。

| カーム | 2006/05/18 23:35 | URL | ≫ EDIT

評価

ここ暫くのジャンプ作品で、最もしっかりと終わった漫画の一つでしょう。(いや、漫画全体で、といってもいいと思う)

私はこのところの漫画は、「テーマ(ストーリー)を活かすための、シチュエーション、キャラクター」ではなく、シチュエーション燃え、キャラクター萌えといった「切り売り」的なものが多いと思っています(そのよしあしは別問題として)

そんな中で、デスノートは終始一貫した「正義とは?」「人が人を裁くとは?」といったテーマを、大上段に構えずに貫いて、ゴールもそこに帰着しています。しかも、答えを読者に委ねてしまえというよくある終わりとも少し違います。

こんなテーマを、漫画というエンターテイメントの中にうまく盛り込むことで商業的に成功させたというのは凄い事です。この作品が最後まで示し続けてきた事とかには興味もない、別に気づきもしない層まで取り込んだのですから。

| ですのと | 2006/05/20 00:41 | URL | ≫ EDIT

貴重な意見ありがとうございます。

「切り売り」的なものは確かに多いかもしれませんね。というよりも、キャラたちによるドタバタコメディーが増えた気はします。それに対して、デスノートはテーマを貫いているとは思います。高田のようなメインキャラも用済みになったら死なせてしまう辺りとかは特に。

ただ、やはり「綺麗な終わり」と「納得する終わり」は違うんだろうと思います。デスノートはテーマを重視した終わりにした結果、キャラに感情移入している人にとっては納得いかない終わりになってしまったのかもしれません。

そう考えると、どこかで見た「大場先生が前から考えていた終わり方だ」という話も納得。第二部がそのための布石だとしたら、改めてこの漫画は凄いと実感できますね。

| カーム | 2006/05/20 22:44 | URL | ≫ EDIT

評価2

カームさんの言うとおり、酷くキャラ達に対して「淡白」な作品だったと私も思います。そういう意味では、この作品は「感性・感情」ではなく「理性」の作品であったのだと思います。自律したキャラが勝手に動き出してストーリーを作っていく作品とは大きく違い、それぞれが「コマ」として存在し、スタートとゴールが決まった中を、そのコマの決まった動き方の範囲で動く。もちろん、これも一長一短・・・だと思いますが。

さて、カームさんが「リュークによる皆殺しエンド」を期待していたという言葉をみて、ふと思い至った事があるのでつらつらと話させていただきたいと思います。

<死『神』リューク>

この作品における死神リュークとはなんだったのでしょう?勿論作品のキーパーソンでありますし、マスコットでもあるでしょう(実写版は布袋かデーモン小暮さんで(え))

私が思い至った事は、彼こそがまさに「神」である、という事です。別の言葉で言えば、「自然界」であると思います。

ある日、神であるリュークはあるノートを落とします。それを一人の若者が、偶然(しかしある意味必然)手に入れる。それは、まさに「夢」の力を持ったモノ。

これは、我々の生きる現実世界でも過去に何度も起きている事です。このとき、リュークは「自然界」、そして与えられるものは「新発見」です。そして月の代わりとなるのは、多くの場合「科学者」です。石器・刃物・毒・火薬・ダイナマイト・原子力・・・これらがいずれも「ノート」でした。他のノート(武器・兵器)の多くは「正しい使い方」をして人の生活を豊かにする事ができました。ですが、「デスノート」は人に死を与える機能しかない、だから「最悪の殺人兵器」なのでしょう。

月は、リュークにノートに関するルールを教えられます。
科学もまた、自然界から「存在しているルール」を教えてもらうものです。
そうして、ルールを駆使して様々に活用します・・・ですが、デスノートの機能はやはり人を殺すためのものばかりです。最悪です。

そしてリュークは、月を観察します。傍観します。時々ちょっかいをかけて話すくらいで、能動的には行動しません。
これこそ、作者の「神観」なのではないでしょうか。神はあくまで傍観するのみで、預言も与えねば、天罰も下さない。助けの手を伸ばしてくれるわけでもない。

こんなリュークに対して、月はあるがままに正直な自分を見せます(負けず嫌いも含めて)。
月は神の前で己をほとんど偽っていません。話し相手ではあっても、まさにそのままの月です。このような相手はリュークのみです。
カームさんが期待するのも当然、それはまさに「親友」に対するような素振りでもあると思えます。
ですが、私はリュークとは「いるけれど、いない存在」というものだったと思います。それもまた「神」なのでしょう。

「神」リュークは、月を眺め続けます。
増長し、冷酷になり、時に相手を打破する事、それは殺す事であるのに悦びに満ちた表情を見せるようになる月を。
絶対的な「力」があるにも関わらず、思い通りにいかない相手。そんな相手を、自らの手で刃物を突きたてるでもなく殺せるようになり、彼は「鈍感」になります。某時某国の大統領、首相、大総統のような彼を。

「神であるため」に、「やさしい世界にするために」という大前提も、随分早いうちに消えてしまいました。彼はほとんど一人で戦っているので、誰かに対してその大儀をちらつかせる事で再認識する事さえ無い。


そして最後が来ます。『神』月は呆れるほど人間だった事が露呈され、『神』リュークは最初の「ルール」に従って月を殺します。
これが、最初にして最後の、本当の『神』の行いです。それは呆れる程淡白に、しかし絶対的に訪れます。これが「自然界のルールに則った死」なのかもしれません。




こんな妄想をしてみると、色々とデスノートの中に散りばめられた事を、なんかそれっぽく解釈できるのかもしれません。
後はLとはなんだったのか、を解釈すれば、いよいよなんかそれっぽくなるかもしれません。
LとはLogicの頭文字であり、暴走する力に対するcounter logicが死んでしまうと・・・みたいな妄想を。妄想率99%で。

| ですのと | 2006/05/21 12:37 | URL | ≫ EDIT

岡田斗司夫のブログ読みました?
自分もさっき読んだばかりなんですが、おもしろかったですよ。

http://putikuri.way-nifty.com/blog/2006/05/post_5fbb.html

| 通りすがり | 2006/05/21 21:25 | URL | ≫ EDIT

>ですのとさん

長文コメントありがとうございます。仰るとおり、デスノートのキャラたちは物語を進めるコマの役割だったのでしょうね。この終わり方も割と前から考えていたものでしょうし、そう考えるとやはりキャラに感情移入していた人達にとっては不完全燃焼な終わり方だったなぁ…と。

リュークについての話は非常に興味深かったです。というより、そういえばリュークも神だったんだなぁと今更思ってみたり。月がなりたかったものに、リュークは最初からなっていたんですね。

レムを見ていると、リュークもあれだけ長い付き合いだったんだから少しくらい情が移っても…と思っていたんですが、ひたすら傍観し、最後に月を殺すのみでしたね。よく考えたら、死神であるリュークにとって、原作の数年なんて「長い」うちには入らないようにも思えますし。

でもデスノートという作品は「死神」というものの役割が凄くそれっぽい作品だったなぁ、という印象もありますね。それこそ「自然界のルールに則った」と言えるほどに。

Lの名前についても微妙に不完全燃焼な事の一つですね。月は名前を知っている筈なのに明かされませんでしたし。実はLの名前はLightなんだ、とかいう妄想に近い予想もされるほどでしたし。まあ、謎であるままの方がいい謎というのもあるのでしょうけど…。

しかし、こういう他の方々のデスノ解釈を聞かされると、最終回に不満を感じていた自分が小さいなぁと感じてしまいますね。まだまだ自分には解釈力が足りてないようです…。


>通りすがりさん

そちらもなかなかに興味深い記事でした。
デスノートに対する解釈も色々あるのだなぁ…と。

あと、一見するとこのコメントはスパムに見えなくもないのでご注意をw

| カーム | 2006/05/22 21:48 | URL | ≫ EDIT

やっぱりデスノは全編通して少年誌を超越した漫画だったと思います
最終回でキラ信者が出ていたところなんかは
本当にキラは悪だったのか?っていうことを
再び考えさせられるような内容でした

| ユウ | 2006/06/04 04:44 | URL | ≫ EDIT

コメントありがとうございます。
各所での解釈などを読んでみると、
キラvsLの構図の裏に深いテーマがあったんだなぁと実感してます。
デスノが終わったジャンプはどうも寂しく感じます…。

| カーム | 2006/06/04 22:26 | URL | ≫ EDIT

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| | 2006/08/31 23:16 | | ≫ EDIT















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