2009年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年11月

「ハヤテのごとく!」アテネさん覚醒の巻

 気がつけばもう10月も残り少なくなってしまいました。光陰矢のごとく!
 色々と書きかけの記事が溜まってますが、11月からはホンキダス…。

 毎月言ってる気がしないでもないですがそれはさておき、今週の「ハヤテのごとく!」245話の感想です。


 アテネとハヤテはついに言葉を交わします。
 この10年、ハヤテは大変な生活を送ってきた。そしてそれを救ってくれた人物、それが三千院ナギ。

 「今の生活は…楽しい?」

 アテネの質問に、ハヤテは答えます。ナギのおかげでとても幸せだと。
 この幸せな生活は全部、ナギのおかげなのだと。

 その言葉を聞いたアテネは、突然苦しみだし…そして豹変し、ハヤテを襲います。王玉を奪うために。そしてそのアテネに憑いていたのは、いつぞやの骸骨…キング・ミダスだった。

 マキナの戦いで負傷していたハヤテは、その攻撃を捌ききれない。絶体絶命のハヤテを助けたのは、通りすがりのゴーストスイーパー…伊澄と咲夜だった。というのが今週のお話です。


 ざっくりとまとめてみましたが、正直、読んだ直後の感想は「こんなん予想できるかああ!」というものでした。いや、確かにアテネが「何か」に苦しんでいたのは知っていますよ。けれどそこでキング・ミダスが出てくるとは思いませんて。もっと終盤、ロイヤルガーデンに到達してから出てくるキャラ(?)だと思っていたのですが。

 展開自体はいつぞやの「執事とらのあな・地下迷宮」編を彷彿とする、ピンチのときに誰かが助けに来てくれる展開なんですが、今週の話はちょっと…うーん。


 まず、久々に再会したアテネを前に「ナギのおかげで幸せ」だなんて言ってしまうハヤテへの苛立ち。アテネを心配させないために言っているのだろうとは思いますが、それでも

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 これは無いだろう…。

 曲がりなりにも「好きな人」であるアテネの前で、アテネがいない生活を「とても幸せ」なんて言ってしまうのはなあ。せめて「ナギお嬢様に助けていただいたおかげで、今は楽しく生活できてるよ」くらいにしておいて欲しかった。
 アテネを覚醒させるためのトリガーとして、アテネが何も出来なかったことを意識させるような台詞回しに「させられている」印象です。


 次に、アテネがキング・ミダスによって豹変して、王玉を無理やり奪いにかかったこと。先週、アテネは葛藤していました。とにかく「王玉は必要」なのだから、何らかの形で王玉を手に入れなければならない。しかし王玉をハヤテから奪えば、ハヤテの平穏を奪ってしまう。

 王玉が必要なのは「アテネの都合」です。だから、ハヤテから王玉を奪えば、その責任は当然アテネが負うべきもの。しかし今回の展開は、「王玉を奪いにかかったのはキング・ミダスのせいだよ」という展開です。アテネが背負うべき責任が、「ミダスのせい」で片付けられてしまうのはよろしくない。

 今回の件は、今のところアテネとハヤテの問題です。この件はこの二人で解決するべきであって、その責任もこの二人が負うべきものです。こちらに関しては展開次第で十分リカバリーできますけどね。


 さて、懲りずに展開予想。伊澄がミダスを祓えるのなら祓って、正気を取り戻したアテネが王玉が必要なことを認める展開なら先週までの自分の予想的にはありなんですが、まあそんな簡単には解決しない気もします。

 一番ありえそうなのはマキナが戻ってきて「アテネをいじめるなー!」と奥の手を発動させ、ハヤテが万全でないので手を出せず撤退する展開。日を改めて再度決戦に挑む形になるでしょうか。

 伊澄の力は未だ不安定なので、ミダスを祓えないという展開も考えられますね。その場合はナギが関係してくることによって伊澄の力を引き出せる可能性があります。流石にまた「ギリギリのハヤテの血」という展開は微妙です。

 あるいはマリアさんが関係してくる展開。今回のGW編でマリアさんのまともな出番がほとんど無いのは、これ以降で活躍するという「バランス取り」だと思うので。

 まあ本命はマキナなんじゃないかなあ。GWを逃したら「奥の手」を使う機会当分ないだろうし、今のアテネならハヤテに対し「奥の手」発動も許すでしょう。そんな訳でまた次回。


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| ハヤテのごとく! | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

ビーチバレー編のヒナギクが可愛すぎる「ハヤテのごとく!」21巻

ハヤテのごとく! 21 (少年サンデーコミックス)

 「ハヤテのごとく!」21巻が発売されました。
 表紙はミコノス組の皆さん。最近影が薄すぎるマリアさんをメインに、ハヤテ、ナギ。後ろでは他のメンバーも花火をしていたり、イルカに乗って伊澄が空を飛んだりしています。

 中表紙はロイヤルガーデン。この十字架は棺桶(17巻P.120~121)についていたものですから、「王族の力」が奪われたことを示しているのかな。本編中では今回、シスターがこの言葉を出しています。


 それでは今回も毎週の感想にリンクしつつ収録話を振り返ってみます。

第218話「絆の石」
第219話「イノベイターではない僕らの心はお互いうまく伝わらない」
 第2回人気投票結果発表回。本編の方では、いいんちょがハヤテとのキスについて気づきそうでやっぱり気づかなかったり、千桜さんに関して今後何かしら重要イベントが起こることを仄めかしたり、ワタルが王玉を受け取ったり、ヒナギクに関して急展開かと期待したお話。あとカラーページのアーたんの脚がすばらしくて、カラーページは保存版だなと思った。

第220話「トラブルは忘れた頃にやってくる」
 ヒナギクは にげだした!
 遺産相続条件が変更されて色々と考察しがいのあった話。そして突然ギルバートが登場して、事態は怪しい方向に…。

第221話「ビーチに来たからにはやる事がある」
第222話「恋は人をおかしな方向に走らせる。後で死にたくなる」
第223話「勝つことと幸せはイコールで結ばれない」
第224話「女の子のご機嫌をとるのは大変。でも大事」
 ビーチバレー編と、そこからディナーにつながるお話。
 とにかくヒナギクが可愛かった(特に223話)のでヒナギクファンとしては満足。その一方で展開の遅さというか、密度が薄かったのでヒナギクファン以外にとっては辛かったであろう話でもあります。220話も含めて3週くらいあればまとまったんじゃないかなあ、とは思いますね。

第225話「それでも僕はやってないはず」
第226話「女の子という生き物は普通に強い」
第227話「夕日で重なる影のように」
 シスター編と、西沢さん編。
 後のアテネ編においてキーポイントとなってくる「王玉」関連の話。遺産相続条件が変更されたことによって、ハヤテに王玉を守らなければならないことを強く認識させるという重要な話でありつつも、そこに西沢さんと夕陽を見るエピソードも入っていたりと、ビーチバレー編とは打って変わって非常にコンパクトにまとまっていて好印象。

第228話「思い出は時を超えて」
 ミコノス観光と、思い出の帽子の話。
 ナギ関係は20巻のタイムスリップ話も含めてコンパクトにまとまっていて、内容的にも面白いです。GW編は全体的に冗長なこともあって、コンパクトにまとまっているとそれだけでかなり面白く感じてしまったり。

 まあ全体を通して読むとやっぱり連載時とは全然違って見えてきますね。週刊連載では毎週実質15ページしかないですが、単行本だと実質165ページまとめて読めるので、話の展開スピードがあまり気にならない。遅い遅い言っても、バトル漫画ではありませんし。
 王玉がらみの騒動は一応あるものの、全体としてはコメディタッチな回が続いていて、読みやすい感じもしますね。


 おまけ漫画は今回色々とアレです。クラウスが紫子さん17歳の水着写真を持っていたり、マリアさんじゅうななさいがスクール水着だったり。日比野文のスク水は別に普通なんですけどねえ…。そういえば背表紙の文がアホの子仕様で泣いた。

 次回22巻からはアテネ編に突入。21巻とは違いシリアス回が多くなってきます。過去編をあまり面白く感じなかった人たちにとって、22巻はどう映るのか地味に注目していたりします。物語的には重要なパートなんですけどね。


| ハヤテのごとく! | 22:49 | comments:1 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」それでもまだ、好きでいて欲しいだなんて

 なんと今週のハヤテはクラブサンデーで1日早く読めたんですよ。それに気づいたのは火曜日の23時30分頃でしたが。チェック漏れまくりでござる。

 でも別に更新が1日早くなったりはしない、そんな「ハヤテのごとく!」244話感想です。5周年ということでおめでとうございます。そして10月19日は畑先生の誕生日ですおめでとうございます。これからも楽しみにしております。


 ハヤテの夢の中に現れたアーたん。ハヤテはアーたんが言っているまさにそのことをずっと謝りたかったわけですが、「女をとっかえひっかえ…!!」の部分には反論できませんね!
 ナギがいない件とかマリアさんとアーたんの関係とか色々突っ込みたいけど所詮夢の中だしスルーするとして、とりあえず皆バニーだとヒナギクがかわいそうなのでやめてあげて!

 そしてハヤテはアーたんを捜し回ります。引き出しや鍋の中を捜してみたりするあたりはコメディらしくて良いなあ。
 そしてお鍋の中からぼわっと小さいアーたん登場、ハヤテの頭の上に乗って「うるちゃいうるちゃいうるちゃい、わたちというものがありながらハヤテのばかばかばかばか」と髪を引っこ抜く「金色のアテネたん」をアニメ3期のBD/DVD特典にしてくることなんて読めているんだよ!でもそれはアリだ!むしろ楽しみだ!シャナもインデックスも、そしてハヤテ2期もJ.C.STAFFなんだぜ…。


 一方でアーたんはというと、そんなハヤテを見ながら葛藤します。オリジナルの王玉は絶対に必要だ。けれどそれを奪ったらハヤテの平穏な生活を奪ってしまう。どうすればいいのだろうか。

 ハヤテの白皇編入にあたっては、アテネの力が働いていたという事実が明かされました。マリアさんというか三千院の推薦状の効果ももちろんあったのでしょうけど、葛葉キリカはハヤテを独断で落とし、愛歌さんも決定を覆さない方向だったところを、アテネが合格とした。

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 愛歌さんがアテネとコネクションを持っていたことも興味深いですね。確かに「運営を生徒に任せている」旨は描かれていましたが(14巻2話)、合格不合格周りまで関わるということになると、愛歌さんは学院運営の観点ではヒナギクよりも上のポジションで、アテネとは元々コネクションを持っていた可能性が高そうですね。三千院家とも色々関係があるようですし。

 愛歌さんについて、16巻プロフィールでは「三千院家との関係や帝からなぜ石をもらったかについては近い内に明らかになる……予定です」とあったので、今回のGW編ではそのあたりも描かれることになるでしょうか。


 閑話休題。
 いつかハヤテを探し出して、ハヤテを救うと決めていたアテネ。しかしそのハヤテを見つけたとき、すでにハヤテは三千院家によって救われていた。アーたんはハヤテをこの白皇への編入によって見つけたのでしょうね。
 でも、それならそれでよかった。それでハヤテは幸せなのだから。

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 ハヤテがようやく手に入れた平穏な生活。どうやって「ずっと見ていた」のかは分からない。「神様の目」はないのだから。けれどそれでも、笑っているハヤテの隣にいるのが自分じゃないというのは辛いだろうなあ。

 王玉を奪って路頭に迷ったハヤテを自分で救えば…と考えてしまう自分を醜く思うアーたん。あんな別れ方をして、10年経っても。それでもまだ、好きでいて欲しいと思ってしまう。ハヤテもアーたんも、同じようなことを考えているのですね。

 王玉を奪いたくはない。けれど絶対に必要だ。どうすればいいかわからない。だからこのまま帰って欲しい。このまま他人のままで――。

 「アーたん?」

 今はもう、別々の道を歩んでいる二人。
 その二人の運命が、再び交わろうとしている。

 「僕の事…覚えているよね?」

 アーたんは何と答えるのか。次週、注目です。

 今後の展開はやっぱり「私の執事をやらないか」かな。
 アーたんに提示される解決策は、ハヤテを自分の執事として迎えることだと思うんですよ。ハヤテの平穏を保ちつつ(路頭に迷わせず)、王玉を手に入れる唯一の方法ですし、次回のラストあたりでこの台詞が来てもいいんじゃないかと思います。


| ハヤテのごとく! | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」アーたんもマキナもかわいいな!

 今月の電撃新刊を読んでたらもう月曜だよ!
 今月の電撃新刊は読むものが多くてうれしいですね。とりあえず「さよならピアノソナタ encore pieces」「ロウきゅーぶ!」3巻は読んだ。


 さて、今週の「ハヤテのごとく!」は243話。今回は全編ほぼアテネとマキナオンリー。話としてはほとんど進んでいませんが、二人の(それぞれベクトルの違う)可愛さを楽しむお話です。。

 ベッドで眠っているハヤテの傍らに座って、その寝顔を見つめるアーたん。
 アテネは「王玉」が必要なんだけど、それでもハヤテから奪おうとはしていない。

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 「私がお願いしたら、あなたは…その石を…私に…」

 ハヤテは今、三千院家の執事をしています。そしてハヤテが王玉を手に入れた経緯も知らないはず。ハヤテは三千院家の王玉を託され、守っているのかもしれない。
 けれど、他ならぬ「アーたん」の頼みならば、その玉を渡してくれるだろうか。ハヤテと敵対せずにすむだろうか。そう考えている。

 しかしハヤテは、シスター編ですでに「王玉を奪われること」の意味を確認しています。王玉を渡すことは、ナギの身を脅かすことになる。ナギが遺産相続する権利を失ってしまう。だから、相手がアーたんであっても、渡すわけにはいかない。

 まとめると結局、「アテネか?ナギか?」というところに帰着するのでしょう。ハヤテが、アテネを選ぶのか、それともナギを選ぶのか。ハヤテ自身の意思で、どちらか片方のみを選ばなければならない。


 ところで今週の重要トピックといえば、マキナでしょう。

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 マキナかわいい…!
 アーたんに対して言う「可愛い」とはもちろんベクトルがぜんぜん違うけど、こんなに可愛いキャラだったのか!
 過去編ラストでハシを持てるようになったと言っていましたが、ハシを使って食べるのはまだまだ苦手なんですかね。

 いつでもアテネの側にいると言うマキナ、部屋の外に追い出してもなんか不思議な力でまた部屋の中にテレポートしています。何だこの能力は!テレポートできるのか!?

「ごめんなさいねハヤテ。あの子はいい子なのだけどとても子供なの。昔のあなたみたいに…教える事がいっぱいよ…」

 この台詞は頭の片隅にでも置いとくといいかも?何か重要そうなにおいがする。「昼休みだからなぁ、これはカレーのにおいだな」「ちがう!マキナの買ってきたハンバーガーのにおいだ!」

 そして今でもハヤテのことが大好きなアーたんかわいいよアーたん。ハヤテからもらったあの指輪は今でも大切にしまってありました。
 ハヤテの気持ちはきっとあの頃のままでしょう。ただひとつ、今は違う主に仕えている、ということを除けば。そして、そのひとつが大きい。


 突然苦しみだすアーたん。そういえば前にも「石を…」とか言いながらその美脚を見せてくれていましたね。カラーで。
 
 アーたんは何らかの病気ということでしょうか。これがアーたんの受けた「罰」?
 オリジナルの石がなければ(「オリジナル」ということはレプリカもあるの?)ロイヤルガーデンに入れず、病気が進行してしまうのだとすれば、ハヤテはより厳しい選択を迫られることになりますが…。

 さて、次回はそろそろアーたんとハヤテが会って話をすると思われますが…王玉のこと、ロイヤルガーデンのこと、そしてアテネ自身のこと。謎は解けるのでしょうか。楽しみです。


| ハヤテのごとく! | 23:53 | comments:1 | trackbacks:0 | EDIT

TVA「ハヤテのごとく!!」2期を振り返っての総括

 半年間続いたTVA「ハヤテのごとく!!」も最終回を迎えました。少し遅れてしまいましたが、今回の総括記事です。第2期はどうだったのか、一原作ファンとして振り返ってみたいと思います。


◇第2期の全体評価

 原作通り。
 一言にまとめれば、これに尽きます。

 第1期のようなカオスさ、実験的アプローチはほぼ皆無で、とにかく原作を忠実かつ丁寧にアニメ化し、純粋に完成度を高めてきた、という印象です。

 不満が数多くあった1期とは違い、2期にはほとんど不満はないんですよ。本当に丁寧な、完成度の高い良いアニメ化だったし、面白かった。けれど、原作ファンとしてはどこか「物足りない」。そんなアニメ化だったと感じました。

 最後にアーたんとロイヤルガーデンが映されるという、第3期をほのめかす終わり方をしていたので、第3期にも期待したいところです。


◇第2期の傾向:完成度の高さとパロディカット

 基本的に2期は原作を再現していますが、細かい所が演出で補強されているところも多く、とても丁寧に作られている印象です。
 例えばバレンタインではナギがチョコを作っているシーンが追加され、ナギの頑張りを見せて原作を「味付け」し、原作の完成度をさらに高めてきています。

 一方で、特に前半顕著だったのがパロディシーン・コメディシーンの大幅カット。日常におけるさりげないやり取りがこの作品の魅力のひとつなんですが、尺の都合もあるのでしょうか、ばっさりカットされていたのは残念。

 まとめると、「ラブコメ」における「ラブ」を描くのが上手く、「コメ」を描くのが下手でした。しかし、第1期でコメディ話を使いまくったことで必然的に第2期はラブ寄りの話が多くなっていたこともあり、全体的に上手く作られていたと思います。また、2クール目に入ると「コメ」のほうもだいぶこなれてきていた気はします。

 個人的に触れておきたいのは、第12話「残酷な大馬鹿野郎のテーゼ」。この話は素晴らしかった。ヒナ祭り祭りクライマックスの1つ前の話ですね。
 キャラクターイメージアルバムの影響で「残酷な天使のテーゼ」への驚きはなかったとはいえ、それでも十分期待に応えるクオリティのライブシーンでしたし、生徒会3人娘の「時をかける少女」がさりげなく入っているのが嬉しかったです。また、ナギが虎鉄を諭すシーンの釘宮さんの演技がすばらしかったですね。


◇第1期との差異:時間の意識とオリジナル

 アニメ1期においては「時系列一致」システムが採用されていました。作中世界と現実世界の季節をリンクさせ、夏には夏の、秋には秋の話を描くというシステムですが、これは失敗だったと思っています。

 一方2期は1期のシステムを完全に捨て、1期を「なかったこと」にして、再びナギとハヤテが出会って1ヵ月後に時間を戻しています。1期でヒナギクと出会ったのは2005年4月の事ですが、2期ではヒナギクと出会ったのは原作通り2005年1月であるという設定になっています。この辺りはもう、無理矢理こうでもしないと修正がきかなかったでしょうから仕方が無い。

 一方2期が原作の「時間」をきっちり意識している事による欠点は、エピソードの「取り残し」を取りに戻れない事でしょうか。1期のような「おいしいとこ取り」が出来ない。
 その影響か、2期は、余った尺の使い方があまり上手くありません。14話で人気投票をあそこに入れる必要は無いだろうし、13話の虎鉄の逮捕は入れないか、入れるとしてもエンディングテーマの後にするべきだったでしょう。マリアさんの看病エピソードが幻となってしまったのも残念。

 ところで、1期で多かったオリジナルエピソードは、2期では全くありませんでした。一応最終回後半、Bパートがオリジナルではありましたがその程度。「味付け」の範囲を超えるようなオリジナルは控え、とにかく手堅かったのが2期。

 手堅かった故に原作ファンは退屈さを覚える事もありましたが、最終話のオリジナル部分を見ていると、手堅く作ったのは正解かなとも思ったり…。
 最終回のオリジナル部分はパッキーを買いに行く話。ハヤテの特殊能力が発動し、パッキーがなかなか手に入らない部分はハヤテらしい話だったし良かったんですが、ハヤテが事故に遭うくだりはコメディパートであるとしても適当感が…。


◇第2期総括と第3期への展望

 第1期総括において挙げた不満点のうち、オリジナルエピソードや暴走など、「遊び心」に関しての項目以外はおおむね解消されていたように思います。
 それを踏まえて、上に書ききれなかったことも含め第2期についてまとめてみると

【2期の総括】

・作画も声優陣も素晴らしかった。
・EDテーマがどちらも凄く良かった。
・原作エピソードを丁寧にアニメ化しており、完成度は非常に高かった。
・チャレンジ精神はあまり見られなかったけど、それが良かったのかも。
・お色気シーンを自重したのは良かったけど、深夜っぽくはなかったかも。
・深夜アニメだった事自体は良かった。

【3期への期待・要望】

・基本的には原作重視で、けれど遊び心も交えつつ。
・アーたんを可愛く描いてくださいね。
・引き続き深夜アニメで。


◇第2期総括

 第2期は遊び心が無かった事が欠点であると同時に、遊び心が無かった事で成功した気もします。矛盾しているようでいてそうではない。面白かったけど、どこか物足りなさを覚えた。

 1期は当時60点と評しましたが、やはり時間が経つと評価は変わってくるもので。流石に厳しすぎたかなあと反省していたりします。今つけるなら70点かな。

 このように意見というのは時が経てば変わるものでして、その上で2期に点数をつけるなら80点。常に80点前後をキープする優等生、けれど90点を超えることもあまりない…良くも悪くも安定していたアニメでした。

 色々と言ってきましたが、第2期全体としては、原作を尊重した良いアニメ化だったと思います。物足りなさがあったとはいえ、原作ファンとしては十分満足できる出来です。

 自分はすごく楽しんでいましたし、Twitterで実況しながら見るのもとても面白かった。良いアニメにしてくれたスタッフの皆さんに感謝を。きっとやってくれると信じて、第3期にも期待しています。


TVA「ハヤテのごとく!」1期を振り返っての総括


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| ハヤテのごとく!! | 23:48 | comments:2 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」旅の終わりは、みんな笑顔で

 いろいろと更新が遅れまくりで申し訳ありません。「いや、いつも通りだろ?」と言われればまあそうなんですけど…。ロイヤルガーデン記事の後編は近いうちに…。アニメ2期総括記事は…近いうちに…。

 さて、今週の「ハヤテのごとく!」242話。
 合併号明けの今回は、そろそろこのゴールデンウィーク旅行も後半に入った感じがする回。200話からゴールデンウィークだったわけで、そろそろまとめに入るべき時期ですね。まだもう2~3山くらい残ってる気がしますが。


 ハヤテの「好きな人」について知り、そしてハヤテを後押しし、まだ気持ちの整理がついていないヒナギク。西沢さんにもうまく何があったのか説明できず、ヒナギクは一人風呂へ。そしてそこにいたのは花菱さんでした。

 花菱さんといえばヒナギクに片思いなことがほのめかされている、「ハヤテのごとく!」における百合キャラですが、そんな花菱さんが今回重要な役割を果たします。

 突然湯船の中から現れた花菱さんは、何かに夢中になりすぎてのぼせかけているご様子。何に夢中になってたかなんて、「コポコポ」と音がした場所を見れば明らかですね!
 そして不足しているスキンシップ欲を満たすべく、ヒナギクを襲う花菱さん。いいんちょと朝風さんが西沢さんを襲っているというのも気になりますが、まあそれはいいとして(いいのか!?)。

 風呂で涙を浮かべていたヒナギクを、無理やりにでもとにかく笑わせた花菱さんは言います。

「もうすぐ旅も終わり…」

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「だったら最後は…笑顔でいこう…」

 自身のスキンシップ欲をしっかりと満たしつつも、ヒナギクを元気付けようとした花菱さん。花菱さんは、ヒナギクに笑顔で旅を終えてほしいのです。
 ハヤテのことが原因で涙していると気づいているのかどうかは分かりませんが、花菱さんはヒナギクの親友です。親友が涙を浮かべていたら、放っておくなんてできませんよね。


 さあ、この後ヒナギクはどう行動するのか。「まだあきらめない」と、かつての西沢さんのように決意を新たにしただけで終わるのか、それとも「今からでも遅くない」と、天王州家に向かったりしちゃうのか。

 今回のGW編において、ヒナギクは出番的にも扱い的にも優遇されています。何週も割いてヒナギクの片思い模様を描いてきているし、あれだけ割いて不完全燃焼で終わるというのもいかがなものか。
 あきらめなかったとして、それではGW前となんら状況は変わっていません。想いを伝えていた西沢さんとは違うのです。やっぱりちゃんと想いを伝える展開を希望。


 さて、その頃ナギはハヤテのことを気にかけていました。ハヤテの様子がおかしいことに何かを感じていた様子だったナギ。しかし結局、思うところはナギも花菱さんと同じです。ハヤテにとって、この旅が楽しい思い出になってほしい、と。笑顔で旅を終えられることを望んでいる。

 ナギはアテネとハヤテの関係を知っているのかどうか。ともあれメインヒロインですから、ナギにはここからもう一山あることは間違いないでしょう。もう一人のメインヒロインであるはずのマリアさんはどうかわかりませんが…。


 そして天王州家では、いよいよアテネが扉を開きます。
 シスターの件がきっかけとなってか、「王玉」を奪われることに対し非常に過敏になっているハヤテ。そんなハヤテはアテネが「王玉」を欲していると知ったとき、どう動くのか。
 まさかナギが介入することなく終わるとは思えませんが、ともあれアテネ編のひとつの山が始まります。

「ハヤテのごとく!」帝とアテネとアイギスの盾(241話感想)
「ハヤテのごとく!」ロイヤル・ガーデンと王玉について整理してみる(前編)


| ハヤテのごとく! | 22:48 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

2009年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年11月