2008年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年10月

ギャグも話もテンポよく進む、漫画版「リトルバスターズ!」

リトルバスターズ! (1) (角川コミックス・エース 211-1)

先日ようやく「リトルバスターズ!エクスタシー」をクリアしまして。
エクスタシーからの追加キャラである朱鷺戸沙耶のルートが素晴らしすぎてもうやばいですね。もうこのキャラ一人で「ああ、買ってよかったリトバスEX」と思えたくらい満足です。感想は近々別記事で熱く語る予定なので今はこれくらいにしますが、沙耶は本当に最高だぜ…。


さて、なぐ茶。のあなぐらもぐらさんによる「リトルバスターズ!」の1巻を買ってきました。
KeyのPCゲーム「リトルバスターズ!」のコミカライズであるこの漫画ですが、原作のエピソードを再構成してテンポよく話が進みますし、ギャグシーンのテンポも良い感じです。

特に1話の終わりを受けての2話の始まりは、話と話の間に間が空く漫画ならではの演出だなあと思います。原作だとこの2シーンは離れているのでそれほど笑いどころにはならないのですが、この2シーンをうまく繋げると笑いどころになるんだなと。ハイテンションなシーンが微妙に読みづらかったりもするのですが、理樹の突っ込みシーンとかを見てると、これが作風なのかも。


今のところは原作のイベントを忠実に拾っている感じですが、今後のシナリオの進み方としては、全キャラのイベントを拾っていきつつ鈴ルートに入る感じになるのかな。まあそもそも1巻ではまだクドも西園さんも出ていないので何とも言えないんですが。

個人的には「エクスタシー」追加キャラである沙耶を少しでもいいから登場させて欲しいなと思うのですが、それは流石に難しいか。

――この世界には秘密がある。
白猫レノンが運んできた手紙に書かれていた一言。その「世界の秘密」を漫画という媒体でどう描いてくるのかには注目したいところです。


(関連)
なぐ茶。
原作に忠実なリトルバスターズ!コミック1巻


リトルバスターズ! (1) (角川コミックス・エース 211-1)
Key あなぐらもぐら
角川グループパブリッシング

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| 漫画レビュー | 22:25 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

「かんなぎ」もしかして…これは…鯉?

今週の「神のみぞ知るセカイ」では、エルシィに続く悪魔としてハクアが登場しましたが、ハクアと聞くと「かんなぎ」の涼城白亜を思い出しますね!

という訳で、「かんなぎ」の話です。最近のComicREXはかんなぎ攻勢が凄いですね。アニメ化となればプッシュしていくのは当たり前ですが、7月号、9月号、10月号と表紙を飾っているのは流石に凄い。

「かんなぎ」のアニメもそろそろ放映開始ですね。夏コミの際にちらっと企業ブースでうまいん棒貰ったりしてきたんですが、とても楽しみにしている秋アニメです。宮城でも映るしね!


さて、アニメの話もいいですが原作の話も。
今月の「かんなぎ」はセンターカラー、いきなり「大事な話があるんだ」と切り出す仁ですが、普通の女子だったら告白かと勘違いしても仕方ないような切り出し方に、テレビをちらちら見続けるという対応を返すナギ様流石すぎる。

ナギ様は言います。

かんなぎ

恋とは、強い感情を呼び起こすものなのだと。
「皆身に覚えがある」と言いますが、ナギはどうなのでしょうか。それが割とキーポイントになってきそうです。


その翌日、美術部では初恋はいつだったか、というトークが繰り広げられていました。つぐみは何かを期待して仁の方を見つめますが、その仁が思い浮かべたのは幼少時に神社で会ったナギだったという。つぐみ…!

1年の2学期までに彼女が出来ないと3年間出来ないというジンクスを聞いて焦る仁。そして焦る仁を見てしょんぼりするつぐみがもう…。つぐみ…!

2巻のドSざんげちゃんを見てざんげちゃん派になった自分ですが、4巻以降すっかりつぐみ派になってます。ナギ様公式ファンクラブ会員証とざんげちゃん非公式ファンクラブ会員証持ってるけどね!


さておき、仁はナギに色恋沙汰はねーよと言いますが、大鉄は仁がナギを想うその気持ちこそ恋心なのではないかと指摘されます。そして帰りにナギを見たその瞬間。

今までナギに抱いていたその感情が、「恋」であると気づく仁。

いやぁもうこういうシーンの描き方本当上手いですね武梨先生は!
その翌日、仁はにやけっぱなし。何かもう色々と仁にイラっときますが、これまでの展開を見ていると、「ナギの好きな人って俺のことじゃねぇ!?」と思ってしまうのも無理からぬことだなーとも思ってしまうわけでして。

でも、

かんなぎ

つぐみが言っていた「ナギの好きな人」というのは仁ではないでしょうし。
昔の、ナギが神様になる前の話なのかもしれません。

1巻でナギは「仁君は私にとってはただの子供、同居人にすぎません」「私と仁君が男女の仲になるなんてありえませんよ、仁君はつぐみさんのこと大事ですから」と言っています。今の仁を見ていると、そのうち仁が調子に乗ったことを言って、ナギに否定されて凹む光景が目に浮かぶようです…。


ナギも仁の事を嫌いではないでしょうし、好きと言ってもいい気持ちは抱いているでしょうが、仁のように、それが恋心になる、あるいは恋心だと気づくきっかけが何か必要そうです。

でもナギはつぐみの気持ちにも気づいているようですし…こういうラブコメ大好きです。更にナギはずっと現世にいられるとは限らない訳ですからね…。

ともあれラブコメとしても動き出してきた「かんなぎ」。
こういう恋愛とは別のストーリー軸があるラブコメは大好きなので、これからの展開も、そしてアニメも楽しみです。


かんなぎ (5) (REX COMICS)
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武梨 えり
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| その他漫画雑誌 | 22:35 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」ナギの中で変わる、3千円の価値

「コードギアス 反逆のルルーシュR2」がいよいよ次回で最終回ですね。日曜日の楽しみが一つ減ってしまうんだなあと思うと寂しくもありますが、物語がどのような形で収束するのか、日曜日が楽しみです。

さておき今週の「ハヤテのごとく!」の話ですが…。


◇お金じゃ買えない価値がある

ナギが喫茶どんぐりでのアルバイトの給料をゲットしたようです。1万3千円。4月3日から始めて、今何日なのかはっきりしませんし、何時間働いたのかもわかりませんが、とにかくそれはナギの初の給料。

大富豪であり、かつまだ13歳であるナギにとって、給料を貰うのは初めて。そんな訳で使いたくて仕方がないナギですが、これはハヤテに腕時計をプレゼントするためのお金。使っていいものかどうか悩みますが、3千円を自分のために使うことに。

そうしてナギが買ったのは3千円のトイカメラ。
ずいぶんとマニアックなものを買ったなあと思いますが、畑先生的に思い入れのある品だったりするんでしょうか。

ハヤテのごとく!第193話
「金ではどうにもできないからこそ…そこに本当の価値が生まれるのだ。」

ナギはお金持ちだけれど、お金では買えないものがあることもちゃんと知っています。そして、お金ではどうにもできないものだからこそ、大切であり、価値があるということもまた知っているんですね。


◇3千円にまつわるエピソード

今週の話で、ナギは自身の初給料1万3千円のうち、3千円を自分で使っていますが、3千円といえば、一つ思い出すことがあります。

ハヤテのごとく!第193話

ハヤテが手に入れ、そしてナギによって燃やされた、3千円の宝くじです。

この出来事は133話(13巻4話)でのことですが、ハヤテの落ち込みを見たナギは反省し、後に138話(13巻9話)でマリアさんに「お金の価値は人それぞれですから、額面どおりではない」と言われて決心します。
自分が働いて稼いだお金で、ハヤテに腕時計をプレゼントする…と。

つまり今週の話は、ナギがかつてぞんざいに扱った3千円の価値を認識する話なんですね。

ハヤテのごとく!第193話

ナギにとって3千円なんてはした金。3千円を軽々燃やせてしまうほどに、ナギは金銭感覚がズレていました。

けれどそれは昔の話。今でもナギにとって3千円ははした金かもしれませんが、自分で働く事でお金の大切さに気がついた今のナギは、それを燃やすなんてことはできないでしょう。お金とは何かを知るために、そしてハヤテに腕時計をプレゼントするために始めたアルバイトで、ナギは確かに成長しているのです。


◇ゴールデンウィークへの布石

ナギの成長を感じるその一方、今週はゴールデンウィーク編への準備編でもありました。ワタルとサキさんはベガス行きが決定、更にどうやら薫先生と雪路もイタリアへ行くようです。

三千院家、ヒナハムと生徒会、ワタルとサキ(とサク?)、薫先生と雪路。現時点で既に4組の海外旅行が決まっており、更にアーたんも絡んでくる可能性が高いとなると、相当の長丁場になりそうな予感です。

ま、面白ければいいんですけどね!
ゴールデンウィークが面白くなることに期待して、それを待とうと思います。


| ハヤテのごとく! | 21:56 | comments:3 | trackbacks:5 | EDIT

破壊力抜群の『ヤンキー+デレ』漫画「オニデレ」1巻

オニデレ1巻

「ヤンデレ」という言葉を初めて聞いたときは、「ヤンキー+デレ」のことだと思った人も多いんじゃないかと思うのですが、実際に「ヤンキー+デレ」を漫画にしてみると、こんなにも破壊力抜群のニヤニヤ漫画になるとは…!

そんな訳で、サンデーに現れた新たな逸材、それが「オニデレ」。今サンデーで「ハヤテ」「神知る」同様にかなり楽しみにしている漫画だったりします。


普通の手芸部員・今本正。正にはとびきり可愛い彼女がいるのだが、何とその彼女が、県内最強の不良「鬼頭のサヤ」だったのだ…というお話。

サヤは不良のトップということもあり、彼氏などご法度。そんな訳で、バレないようにこそこそと、けれどラブラブな二人を描いているのですが、このサヤがもう本当に可愛いんですよね。


周りに人がいる時は、恋仲であることがバレないように正を「シメる」の名目の元にずさんに扱ったりするわけですが、一方二人っきりの時は…

オニデレ1巻

サヤさん可愛すぎる。
急にデレモードに移行したり、しおらしくなったり、その女の子らしさを余すところなく発揮してくれます。これこそがギャップ萌えの真髄。


正とサヤ、二人はもうこの上ないほどにラブラブなカップルなのですが、それを阻む環境と周りの人々がこの漫画をラブコメたらしめています。是非まだまだこの二人にはラブってコメって欲しいですね。これからも期待の一作です。


| 漫画レビュー | 23:53 | comments:1 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」バカとテストと香辛料

パンチラというのはそのチラリズムが素晴らしいのであって、むやみやたらにパンツを見せまくればいいというものではないのです。でも、「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」というキャッチコピーが有名な某作品とか見てると、それくらいどうでもいいよと思えてくるから不思議。

いや、ストライクウィッチーズは見てないしそもそも映らないしだいたいパンツじゃないんだからパンチラとは全く関係がないのですが、その発想はなかったというか、話題づくりとしてはこの上ない成功ですよね。

そんな訳で今週の「ハヤテのごとく!」はパンツ見えまくりなお話。パンツじゃないから恥ずかしくないもん、スパッツだもん!という展開はありませんでした!無念!


◇スキだらけのハル

晴れた日の昼下がり、紅茶などを嗜みながら静かに文学にふけるハル。
ハルさん、何を読んでるの?

080917_hayate_01.jpg

バカとテストと香辛料。

いやはや何というかここまであからさまだとパロディってレベルじゃないですが、さておき元ネタはラノベの「バカとテストと召喚獣」「狼と香辛料」ですね。

「狼と香辛料」はアニメ化もされコミカライズも人気のようなのでご存知の方も多いと思いますが、狼のわっちことホロと商人のロレンスの旅を描いたラノベ。世界観は中世ヨーロッパで、剣と魔法ではなく経済と商売で戦います。

「バカとテストと召喚獣」はバカを描いたラノベ(身も蓋もない説明)。本編も、今週のハヤテでナギが触れているようなテストの珍回答も、とにかく笑いを狙ってきます。男と女に続く第3の性別『秀吉』まで生み出した、革新的なラノベです。秀吉かわいいよ秀吉。

どちらも話題作ですし面白いので未読の方は是非…ってこの記事何の記事だっけ。ちょっと脱線してしまいましたね。許してくりゃれ?

まあここまで露骨に作中でパロり、そしてナギとハルに語らせるくらい畑先生がハマったということでしょう。ハルさんとナギと一晩語り明かしてみたいですね。

080917_hayate_02.jpg

「これ以上わっちを…見ないでくりゃれ?」

「もう、見ないでくりゃれ」部分の台詞のパロ?ちょっとうろ覚え。

こんな光景を愛歌さんに見られて大ピンチ。ジャプニカ弱点帳にまた新たな一節が追加された事でしょうけど、問題は何て書かれているかです。つまり、この「バカとテストと香辛料」、略して「バカテス」を愛歌さんが知っているかどうか、気になりますね。


◇スキだらけのナギ

愛歌さんにスキだらけと言われたハルですが、ハルよりもスキだらけな人などたくさんいます。ベンチでパンツ丸見えでPSPをしているナギとかスキだらけすぎますね。ここでパンチラ画像を張ったら負けだと思っている。

さておき、ハルが持っている「バカとテストと香辛料」に気づくナギ。その「バカテス」の表紙をよく見ると、ホロが文月学園の制服を着ていますね。ハルはオタクなことを隠しているのかと思ってましたが、そうでもなかったご様子。二人は意気投合します。

しかし、作品について語り始めると二人の意見は真っ二つ。

ハル「ヒロインの口調が可愛くてもうメロメロだったよ」
ナギ「一番面白いのはテストの珍回答と女装だ!ジョ・ソ・ウ!」


上が狼と香辛料、下がバカテスの話ですね。ホロが可愛いのはもちろんですが、一方ナギの方。テストの珍回答も女装も確かに面白いが、秀吉にも触れておこうよそこは!秀吉は女装も男装もしてない、秀吉は秀吉なんだ!(これはひどい

まあ、ナギが女装好きなのはとてもよくわかりましたけどね。下田での約束という、ハヤテがメイド服を着る機会はちゃんと残っている訳ですから、お嬢さまのその欲求は満たしてくれて構わないんですよ?


◇スキだらけの皆様

いじめられるのがスキないいんちょさん。何でもスキになれる彼女だからこそ、生徒会三人娘の中で一番人気が高いんだよね!ところでここはスパッツをはいた上で、ボールをけろうとして転ぶ展開の方が良かったと思うのですよ。チラリズムがないパンチラなんて…!

あと、イスタンブールやらインダスやら話しているミキちゃんとリサちん。細かいところに突っ込むのはさておき、その理論で行くと、日本の首都は新潟ですね。

そして練馬のゲーセンにて再び会うナギとハル。がんばって学校行ったご褒美にゲーセンに連れてきてもらっているあたり、流石です。二人が更に打ち解けてオタクトークをするようになれば、畑先生の最近の趣味嗜好がわかったりするかもしれません。


そんな訳で、パンチラよりも冒頭の「バカとテストと香辛料」に全てを持っていかれた気がする今週のハヤテ。これはひょっとすると、いよいよ秀吉とハヤテの境遇について比較考察するべき時が来たのかもしれない。

いや。

もういっそハヤテの性別は『秀吉』でいいんじゃなかろうか…!

そんな事を思った、ある秋の夜。


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| ハヤテのごとく! | 22:25 | comments:2 | trackbacks:0 | EDIT

マリアさんが色々とかわいそうになってくる件

vni_nagi.jpg今年もアニメ最萌トーナメントが行われている!
vni_nagi.jpg私の1回戦は明日だ!昨年は準優勝という結果になったが、今年は優勝を狙うぞ!みんな応援よろしくたのむ!
vni_nagi.jpg「ハヤテのごとく!」勢は相変わらず強くて、多くのキャラが順調に勝ち進んでいるようだ!昨年は運悪く初戦で柊かがみに当たってしまい負けてしまったマリアも、今年は大丈夫だろう!
 
 
080915_saimoe_01.jpg
 
vni_nagi.jpg……………
vni_maria.jpg……………
vni_nagi.jpg………今年も4桁得票を貰っておきながら初戦敗退となってしまったマリアが可哀想でならない…。そういえば昨年、マリアを下した柊かがみは竜宮レナに破れたわけだが…。
vni_maria.jpg………そのレナさんを下したのがナギでしたね、そういえば………。
vni_nagi.jpg…マ、マリアのカタキは私が取るぞ!皆応援よろしくたのむ!!

| VNIネタ | 22:52 | comments:4 | trackbacks:0 | EDIT

パンツから始まる化物語の前日譚「傷物語」

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「化物語」の前日譚であり、本編に繋がる第零話「こよみヴァンプ」を収録した「傷物語」を読みました。我ながら「化物語」シリーズに嵌ってるなあ。


今回は「化物語」とは打って変わってシリアスとバトル分多め。
過去編ということで、戦場ヶ原をはじめとした会話の掛け合いが面白いキャラたちが登場しないので、基本的にはストーリーメインです。吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと、阿良々木暦の哀しい過去話が展開されます。そして「恩人」であるところの羽川翼も大活躍。

シリアスとはいっても、パンツに始まりブラで終わるような話なんですけどね。終盤、体育倉庫のシーンは声を出して笑ってしまった。羽川さん、色々と破壊力抜群すぎますよ…。何でこれで阿良々木が惚れなかったんだ、と思うくらいに。


そんな訳でこの「傷物語」、化物語の前日譚として非常に綺麗にまとまっていると思います。時系列的にはこちらが先なのでしょうが、やはり「化物語」から読むのが良さそうですね。こっちから読んでたら嵌ってたかどうかは微妙かも。「化物語」を読んだ方はこちらも是非。
講談社BOXは値段が高くて敬遠しがちですが、それでも読む価値のある面白さだと思います。


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| その他ラノベ | 22:32 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」大人っぽいマリアさん…怖いです

「ハヤテくんハヤテくん」
「なんですか、マリアさん」
「なぞなぞです。頭は二つ、目は三つ。口は四つで歯は百本。手が七本に足が五本、象を丸呑みできる小さな動物は、なーんだ」
「マリアさんですか?」
「ハヤテくん…?(ぴきぴき)」
「失礼、噛みました」

ちなみになぞなぞの答えですが、そんなのいるかでイルカだそうですよ。そんなわけで水族館にイルカを見にいく今週のお話です!(強引


・マリアさんとハヤテ

今週のマリアさんは色々な顔を見せてくれました。
可愛かったですね。あと怖かったですね…。

ラスト、マリアさんが恋人のことについて考えていましたが、あくまで「誰か」であって「ハヤテ」とは考えていないんですよね。だいぶフラグの進行速度は遅いようです。

それにしても、絶対遵守の王のシナリオが今週は全然機能していない…。いや、先週も機能していたかどうかは微妙なんですが。某氏と「神父がマリアさんに乗り移って水族館コンサート!キラッ☆だな!」「ねーよ」という会話をしてたのになぁ。


・ヒナギクと西沢さん

二人ともめっちゃ可愛い。
そしてこの二人の関係がほほえましすぎる。
意外と子供っぽいところがあるヒナギクを、お姉さんとして引っ張っていく西沢さん。ホント二人とも可愛いです。

この漫画、ヒナギクエンドは薄いですが、西沢さんエンドはあってもいいと思ってるんですよ。そのあたりちゃんとテキスト化したいなーと思って早7ヶ月。オフ会で「皆考察書こうよ!」とか言った僕がさっぱり考察書かないとかダメダメですね。あうあう。


・アーたんの話

西沢さんやヒナギクは、ハヤテが「女性と付き合う資格が無い」という理由、アーたんの存在を知っているわけですが、今回の話の中で、アーたんのことは全く触れられていません。

もちろん最終的にはすべてハヤテの意思にゆだねられるとはいえ、ハヤテとマリアさんが付き合っているのだろうか、と考えた二人がアーたんのことを思い出さなかったのは意外だなと。

ナギやマリアさんに「同じ屋根の下で暮らす」というアドバンテージがある一方で、ヒナハムはアーたんの存在を知っている事がアドバンテージになるのかと思ってましたが、そういう訳でもないのかな。


ハヤテWEB漫画スタート

バックステージ更新200回目おめでとうございます!
200回記念ということで今週からWEB漫画がスタートするようです。本当に畑先生のサービス精神旺盛っぷりは凄まじいなあ。バックステージ毎週更新だけにとどまらず、更に漫画ですよ。
普段漫画内では描かれないような世界が描かれそうで楽しみですが、無理はなさりませんよう…。

という訳で第1回はシラヌイ視点での世界。
シラヌイの中では、シラヌイはマリアさんに仕える執事だったんですね。ナギがメイドなんですが、これはシラヌイにとってのメイドということなのかな。何という立場チェンジっぷり。

このWEB漫画は、本編でなかなか活躍する機会の無いキャラたちの新たな活躍の場としてちょうどいいかも。本編で出番があるのが一番いいのはもちろんですが、サイドストーリーを描く場としては最適でしょう。そしてそのうちこのWEB漫画をまとめた特典とかが出来るのかも。


・神父とマリアさん

そういえば今週の神父について、こんな記事が。

ハヤテのごとく!第191話~ツンと矛盾?~ (via 明日はきっと。

言われてみれば確かに。
神父のメイド好きは今に始まったことではありませんが、エイプリルフールの話の時はメイドには魂が必要と言い、サクの歯痛の時にはメイドはメイド服でこそと言い、今回はメイドなら別にメイド服じゃなくても良いらしく。

神父は畑先生を投影したキャラだと思ってるので、きっと畑先生のメイドに対する考え方が変わったんですよ!きっと!


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| ハヤテのごとく! | 22:58 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

僕らが最後に見た、一回きりの「ダブルアーツ」

今週のジャンプ、「ワンピース」の展開が凄まじいですね。
別に「ネギま!」のように世界に散り散りになるわけではないと思いますが、どんな展開になるやら想像がつきません。早く続きが読みたい…!

さて、前回のジャンプ記事が「エム×ゼロ」最終回の時、そのまた前回が「P2!」の最終回の時でした。応援してる漫画が早々と最終回を迎えていくのは寂しいものですね。

という訳で、今週のジャンプでは「ダブルアーツ」が最終回を迎えました。
だいぶ前から危険域だったので覚悟はしてましたが、残念です。そんな訳で「ダブルアーツ」を軽く振り返りつつ、つらつらと思ったことを。


◇キリの特別な力「フレア」

キリの持つ能力「フレア」。治癒力・免疫力・肉体能力が、皆がフレアうほど強くなる。2人が手を繋げば2人の能力はそれぞれ2倍になり、n人が手を繋げばそれぞれn倍になる。

080909_doublearts_01.jpg

設定としては面白いんですが、ちょっと大雑把すぎたと思うんですよね。ただでさえキリはトロイに感染しないのに、更にこの能力の無茶苦茶っぷり。もちろんこの能力にはまだ謎が多いのですが、それでもやりすぎ感があります。

フレアがなくともキリとエルーは強かったみたいですし、既に2倍状態がキリとエルーにとって当たり前になっている以上、3人・4人以上でのコンビネーションこそフレアの見せ所だと思うのですが、結局フレアを生かして戦うような状況が発生しなかったからなあ。


◇序盤からのパワーインフレ

序盤のかませ犬的なガゼルの暗殺者たちはともかく、登場キャラが序盤から強すぎるような気がします。スイですら滅茶苦茶強いキャラという設定だったというのに、ファランとか、ファルゼン全滅とか…。

もちろん、非常に強大な敵を「フレア」によって皆で力を合わせて倒す展開は魅力的ですし、盛り上がるでしょう。でも実際は強大というほどの敵を倒す展開がなかった上、「フレア」の存在がエルーと読者に明かされた次のバトルで負けちゃったんですよね。ゼズゥ戦。

構想としては、ゼズゥに負けて、その時感じた無力さをバネに「ダブルアーツ」を取得して、そこから「フレア」で強大な敵を倒していく…という構成だったのではないかと思うのですが、なんといってもここはジャンプです。話の展開上負ける事が必要だったとしても、その前にまず「フレア」を生かして強大な敵を倒す展開が欲しかったところです。


◇でもやはり光るものはあったと思う

何だかんだ言いつつも、この漫画は面白かったと思います。
実際今のジャンプでもかなり楽しみにしている漫画だったりしました。

この漫画は「魅せ方」が上手かったですよね。話の展開は平凡でも、一つ一つの話の見せ場を上手く魅せてくる。だからこそ面白いし、期待も大きかったのではないかと思います。

080909_doublearts_02.jpg

そして最終盤に習得した「ダブルアーツ」
タイトルにもなっているこのダンスを習得してからが本番だったのであろうことは明らかです。打ち切りが決定し、おそらくは本来の予定を省略して最後に習得させたのでしょう。

「フレア」とかの設定上、バトルは避けられない漫画です。とはいえ、これまでで実際面白かったのはバトル以外の部分で、バトル部分はどうも微妙感がありました。

そういう意味でダブルアーツ習得後、どうバトルが面白くなるのか楽しみだったんですけども。
結果的にあの臭いキャラとの戦いが一回きりのダブルアーツになってしまいました。残念。というか打ち切りとはいえ一応ラスボスなんだから、もう少し強そうなキャラを持ってきても良かったような!


◇古味先生の次回作にご期待ください

最終回では、とりあえず伏線回収は放棄して、二人が互いに片思いだったことが明かされました。なるほど、キリはエルーに一目惚れしていて、エルーはキリに徐々に惹かれていった訳ですか。せっかく二人は離れられない設定があるわけだし、もっとトイレや風呂その他で困る展開も見たかった!

今回の冒頭では二人ではなく「ある一人の少年の物語」という言い方がされていることも気になりますし、未来のキリはどうしてるのかも謎のままですが、何だかんだで割といい終わり方だったと思います。

残った謎は結局明かされぬままになってしまいそうですが、無理矢理伏線回収するよりはこの方がいいとは思います。とりあえず2巻や3巻を楽しみにする事にしましょう。単行本のおまけ要素も充実してますしね。

残念ながら「ダブルアーツ」は打ち切りになってしまいましたが、早くもジャンプSQに古味先生の新作読み切りが載る事が決まっていることからも、編集部の期待もまだまだ高そうです。初連載であった今回の経験を踏まえて、更に面白い新作を引っさげて帰ってきてくれることに期待して。
古味先生、お疲れ様でした!次回作も楽しみにしています!


| 週刊少年ジャンプ | 22:40 | comments:2 | trackbacks:0 | EDIT

アニメ化も頷ける抜群の面白さ「化物語(下)」

化物語(下) (講談社BOX)

「化物語」を上巻に引き続き下巻も読了!
最近はこのシリーズの最新作「偽物語」が発売されたという事で話題になってますが、アニメ化といい、読み始めるにはちょうどいいタイミングだったのかも。


本編ですが、上巻同様今回もテンポの良い会話シーンが面白すぎます。
上巻はストーリーそっちのけでひたすら会話している印象が強かったですが、下巻は若干ながらストーリーの方もまとめています。とはいえ、やはり会話メインの本である事は間違いないのですが。

今回は何故かメインヒロインであるはずの戦場ヶ原さんの出番が割と少なかったりしましたが、その分その少ない出番は破壊力抜群。
しかしその戦場ヶ原や隠れ巨乳でありこの巻のメインであろう羽川よりも、この巻のMVPには八九寺真宵を推したい。まさか「学士号」をそんな形で会話に混ぜてくるなんて思わなかったよ!盛大に吹いたよ!


実は西尾維新は「化物語」以前にも何冊か読んでいるんですが、「化物語」が一番面白かったですね。西尾維新入門として最適、という世間の評判にも納得です。
とりあえず同じシリーズとして、阿良々木の吸血鬼話が収録されているらしい「傷物語」と、阿良々木の妹であるファイアーシスターズが活躍するらしい「偽物語(上)」も買ってこようと思います。早く読みたいなー。

余談1。
「火」の字を名前に持つ妹と聞くと、同じ講談社BOXの某D.D.Dを想像してしまう件。確かアレもまだ続くと思ってましたが、さっぱり3巻出ませんね。「魔法使いの夜」に集中してるのかしら。
余談2。
TVA「化物語」公式サイトがオープンしている訳ですが、あの…センジョーガハラサマ?いや、可愛いんだけど、あまりにも絵柄が違いすぎて。


(関連)
テンポの良い会話シーンが面白い「化物語(上)」


化物語(下) (講談社BOX)
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| その他ラノベ | 22:03 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

「ハヤテのごとく!」キラッ☆ 全てはお嬢さまの計画通り

こないだのオフで、僕以外全員「マクロスF」を見ているという事実を知った時のあの何ともいえない寂しさといったらもう!(挨拶

とりあえずプッシュされたのでそのうち見ようと思いますが、流石に放映に追いつくのは諦めました。それにしても最近の「コードギアス」は面白いですよね。まさかあそこでルルが(以下ネタバレにつき省略されました


さて、今週の「ハヤテのごとく!」は表紙に加え巻頭カラーだったのですが、巻頭カラー含め本編が17ページ(実質本編14ページ)ということで、いつもより若干短い気がしてしまいます。


第1章「ご存知、ないのですか!? 超時空17歳、マリアさんです!!」

さて、マリアさん・はじめてのおデート編第2回です。
マリアさんはもちろんハヤテより年上ですので、もっとお姉さんらしい扱いをご所望のようです。ナギの「ラブラブ☆嘘デート大作戦」というシナリオにしたがってハヤテとマリアさんがデートしていくわけですが、ナギはマリアさんとハヤテがたとえ演技であってもラブラブになっていいのかしら…。

そのシナリオが今週のポイントのひとつ。
漫画を描けば「世紀末伝説マジカル☆デストロイ」になるナギお嬢さまですから、「ラブラブ☆嘘デート大作戦」も内容に期待せざるを得ません。どれどれ。

マリア「みんな!抱きしめて!銀河の果てまで!」 (5ページ目)

銀河の!はちぇまれー☆

もちろんこの記事の冒頭でマクロスの話をしたのはこれの振りなのですが、ぶっちゃけマクロスFはまだ「キラッ☆」前後しか見てないのでその他のパロには気づけません!

という訳でナギによる絶対遵守の王のシナリオに従いデートは進みます。
もちろんこの記事の冒頭でギアスの話をしたのはこれの振りという訳ではありません。単にギアスの話がしたいだけです。まさかスザクが(ry


第2章「こんなに可愛い子が女の子な訳ないじゃないですか!」

絶対遵守の王のシナリオにより、ショッピングに来た二人。
アニメ版の焼き直しで水銀燈コスするのかと思いきや、そんなことはなかったようで。マリアさんが積極的にハヤテの服(もちろん女物)をチョイスし、「せっかく二人で買い物に来たんですし着てくださいよ」「いや、そのりくつはおかしい」とイチャイチャします。

ハヤテはシナリオに従わなくちゃダメですよ、と諭すも、そのシナリオでもハヤテの女装は決定(予定にあらず)されていました。流石お嬢さま!

一方その頃、「86」と書かれた服を着た西沢さんもショッピングに来ていたようです。結局福引で旅行は当たらなかったようですが…。
そんな西沢さん、女装ハヤテとマリアさんがイチャイチャ(効果音)してるのを見てか、あるいは女装ハヤテを見たショックでか、旅に出る事を決意します。西沢さんが女装ハヤテを見るのは初めてなのか気になりますね(ノベライズと本編の関係的な意味で

「イチャイチャ」という効果音は西沢さんの主観でしょうし、傍から見ると百合…いや、なんでもない。


第3章「超時空17歳は、脱いでもスゴいんですよ」

デートを思う存分楽しんでいるマリアさん。
絶対遵守の王のシナリオは文字通り絶対遵守すべきであって、女装したのも私の本意ではないと弁解するマリアさん。ノリノリで次の章に移ります。

マリアさん「いいかげん素直に従わないとヤンなんとかに怒られますよ!?」

最近「銀英伝」読んでるのでヤン・ウェンリーかと思ったよ…(何故
ヤン何とかと言うからパロかと思ったけど、ヤンデレのことですかね。
絶対遵守の王のシナリオ、第3章のタイトルは「マリア脱ぐ!!」でした。初っ端からマリアさんはニンジンのかぶりものをして歌って通行人に引かれるらしいですよ、シナリオによれば。

さて、その頃ヒナギクもショッピングに来ていました。
ヒナギクの海外旅行における懸念事項はむろん飛行機。

080903_hayate_01.jpg

そんなことより、このヒナギクむっちゃ可愛いな

失礼、「そんなこと」と軽視できるようなことじゃありませんでしたね。
そんなヒナもマリアさん(水着)とハヤテのイチャイチャっぷりに旅に出る事を決意します。え、こんな経緯でGW旅行が決まるの…?


最終章「キラッ☆ 水族館での超時空コンサート」

結局先ほどの水着を購入したらしいマリアさん。
GW編で、プライベートビーチで水着披露フラグでしょうか。
いや、「結局、買った」とは書いてありますが水着とは書いていないので、あるいは買ったのは女物の服(ハヤテ用)かもしれませんが。

ハヤテ「さっきのマリアさんの水着姿…とっても…可愛かったですよ。」
マリア「………そりゃどうも。」
ハヤテ「いえいえ。」

このやり取りは何気に今週の中でもいちばん好きだったりします。
マリアさんの返答が「ありがとうございます」とかじゃなくて「そりゃどうも」なのが素晴らしいよね。

そしてデート編、更に次回に続くようです。水族館で「キラッ☆」から始まる最終章では、いったいどんなオチが待ち構えているのでしょうか。歌えばいいんじゃない?


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| ハヤテのごとく! | 22:21 | comments:2 | trackbacks:0 | EDIT

純真・ゆるふわ・泥沼!? 「純真ミラクル100%」

純真ミラクル100% 1 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ) (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)

発売から少し時間は経ちましたが、とらのあなでプッシュされてたので買ってみた「純真ミラクル100%」が何気に面白かったのでご紹介。


新設の芸能事務所に連れてこられた新人、木村彩乃。
その事務所の所長は彩乃が傷ついた顔を見るたびにゾクゾクとするS体質。

もっとその傷ついた顔を見たくなった所長は彩乃に恥ずかしい衣装を着せて番組に出すも、それが大当たり。いつしか木村彩乃こと「モクソン」はこの事務所を背負って立つ逸材になり、所長の心労は増えるばかり…というお話。


所長の意地悪がどれも大当たりしてモクソンの人気を加速していくあたりが面白いです。その意地悪も読んでいて不快感のあるようなものではないですし、安心して読めるかと思います。

好き嫌いは分かれるかもしれませんが、基本はゆるふわまったり。
あとは「モクソンもどき」の一人である「オクソン」がモクソンの友達になったり、ちょっぴり恋愛関係で泥沼になったり。泥沼といってもそんなドロドロしたものではなく、主人公の純真さのおかげで明るい雰囲気でまとまっています。この人間関係を独特の距離感で描いているのも面白いですね。

個人的にはオクソンがお気に入り。
主人公がゆるふわなキャラなのと、泥沼な状況を知っている唯一のキャラという事もあって、これから先オクソンが話を引っ張っていく展開にも期待したいところです。


なんだか不思議な雰囲気のこの漫画。「純真100%」な主人公・モクソンが、どんなミラクルを見せてくれるのか。2巻が楽しみです。


| 漫画レビュー | 23:19 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

2008年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年10月